営業になった元SEの頭の中

約5年ほどのSE(インフラ)経験を経てIT屋の営業になったやつの頭の中。

元銀座クラブのママに「させていただくはやめなさい」と指摘された話

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深夜0時過ぎ、1本の電話が入ってきました。

 

「あ、遅い時間にごめんない。まだ起きてた?」

 

と、電話をかけてきたのは以前ゴルフコンペでご一緒した元銀座クラブのママ(仮に以下、幸子さんとお呼びします)でした。

現在では専業主婦として旦那様と仲睦まじく過ごされているとても素敵な方です。

先日のゴルフコンペで仲良くなり、「今度是非またお食事にでも行きましょう」と話をしていた矢先の突然のお電話でした。

 

「明日なんだけど、一緒にお食事でもいかがかしら。西麻布に紹介したいお店があるのよ。おそば屋さんと、その後は美味しいお酒が飲める素敵なお店を紹介するわ。」

 

と、何とも魅力的なご提案であった為、是非ともお願いしますと即座に返事をしました。しかし、何故唐突に僕を誘ってくださったのだろうかと疑問に想った為、その旨をお聞きしました。すると、

 

「あなたの年代の人にしては珍しく面白そうな人だな~と思ったの。」

 

 と。なんだかよくわからないですが、銀座のママとして様々な年代・職業の方々を見てきたであろう方に褒めてもらったように思えてうれしくなってしまった僕は、思わず、

 

「あ、有難う御座います!」

 

と返事をしました。すると、

 

「あなた、その”有難う御座います”はやめなさい。」

 

とのお叱りが。

 

「何でもかんでも”有難う御座います”で済ませればいいもんじゃないの。そういう時はもっとスマートに”あ、どうも”とか、”恐縮です”くらいでいいのよ。」

 

「心のこもっていない”有難う御座います”なんて何の価値もないわ。」

 

 

これを聞いて、素直に「確かに」と思えました。思えば、日々のコミュニケーションの中でも、返事として”有難う御座います”を使用していますが、そこに気持ちが込められていることがどれ程あるだろうかと反省しました。

 

そして、その後も会話は続いた中であるとき、

 

「そういえば、”幸子さん”と呼んでもらいたいわ。」

 

と。その申し出がとても嬉しかった為、僕は、

 

「はい、では、幸子さんと呼ばさせていただきます。」

 

と返事をしました。すると幸子さんから、

 

「”させていただきます”もやめなさい。」

 

・・・

 

何故、”させていただきます”がダメなのかわからなかった僕は、正直にお聞きしました。

 

「何故、”させていただきます”はダメなのですか?」

 

すると、この様に説明してくださいました。

 

「私達、お友達でしょう?”させていただきます”は目下の人が目上の人に許可を得た際に使用する言葉よ?」

 

「例えば、メソノバさんが上司の食事会に一緒に行きたい際には、”ご一緒してもよろしいでしょうか?”と聞いて、上司から許可が得られれば”それではご一緒させていただきます”となるでしょ?そう。だから”させていただきます”の遣い方を間違えている子が最近とても多いのよ。」

 

「だから、”幸子さんとお呼びしますね”でいいのよ♪」

 

この説明を聞いた時には即、腹落ちしました。普段何気なく「丁寧だろう」と思って無意識に使用している”させていただきます”は、実はその大半が間違った場面で使用してしまっているものでした。

 

一種の癖のようなものですので、教えてもらったからと言ってすぐに直るものではないとは思いますが、折角教えてもらったので意識して直していこうと思います。

 

そして、こういった素敵な意識をもっている人生の先輩方ともっと楽しくお話ができるようになりたいなと思いました。

 

また叱られたら備忘録も兼ねて書き残しますね(笑)